インターネットはMLMの救世主になったのか?それとも害悪?

インターネットでスポンサー活動をすることは、二十年も前から行われています。その中心を担ってきたのは、ハーバライフやライフプラス、ワールドベンチャーズ、ネリューム、ジュネスグローバルのメンバーで、さらに最近はアリックスもインターネット集客を試すそうと試みていると噂を聞きました。

でも、そんなに長い間、大勢の人間が取り組んできたというのに、MLMの業界は何も変わらず、今もネットに不寛容なのはどうしてなのでしょうか。

インターネットはMLMを根本から変えてくれる救世主になると、これまで多くの人が期待し、熱意をもって取り組んできたにもかかわらず、現実はインターネットを推奨する企業は今も数えるほどしかありません。

これまでのネットMLMの足跡

ハーバライフの場合

私が初めて取り組んだダイエットシェイクで有名なハーバライフというMLM、メルマガ広告とGoogle広告(当時Googleアドワーズ)を主流に3行広告で非常な勢いでメンバーを集めていました。

Google広告がずっと使えていれば、その勢いはもっと続いたはずでした。しかし、グーグルがハーバライフの広告を締め出してしまってからは、活動の幅が狭められてしまい、大きな打撃を受けました。そのうえ、自分でペラサイトを作るのもブログを書くことも禁止になりました。

私が参加したのはちょうどそのころで、運悪く私の紹介者はアドワーズしか知らない様子で、ほかの方法ではどうやって集客するのかわからない様子でした。おそらくほかの人たちも同様だったのでしょう。イベントでは、あろうことか、ネットより口コミを頑張るように励ますようになっていました。

そのようにして、ネットMLMの先駆者となったハーバライフは、かなりの期間ネットで荒稼ぎをしたあと、信じられないことにGoogleとハーバライフ企業自身からの妨害によって事実上のネット禁止となりました。それ以降はいうまでもなく、インターネットで大金を稼ごうと、意欲満々でハーバライフに参加した人たちは、期待を裏切られて散り散りに去っていきました。

このことから教訓が学べます。

会社に迷惑をかけると、自由に活動ができなくなる

ネットでは一個の集客法に固執してはいけない

ライフプラスの場合

ハーバライフの黄金期が落ち着いてから、ネットMLMの主流となったのは、ライフプラスでした。なぜライフプラスなのか?それは、インターネットで活動するのに好都合なMLMだったからです。

  1. 日本オフィスが日本国内にはない
  2. 購買型のため、市場に制限がない
  3. 集客手段が自由

日本法人がないため、ハーバライフの時のように会社が口を出して活動を制限する可能性は低い。これは大きなメリットでした。まあ、そうは言っても会社にクレームがいくと、ニュージーランドオフィスから注意が飛んできて、多少の調整をしながらの活動でした。

ライフプラスは日本法人がないため、直接アメリカの会社から個人輸入するスタイルです。日本国内に在庫を置かないため、作りたて新鮮な製品を受け取れるのは大きなメリットですし、個人輸入で買った製品は転売ができないため、在庫をもって直接お客さんに製品を売って、仕入れ値と売値の差で儲けるということができません。つまり紹介をするだけの購買型MLMです。

購買型MLMは、在庫を持つ意味がありませんから、自分が一か月に消費できる分だけをオートシップするだけでビジネス活動ができます。そのため、初期費用が少なくて済みます。さらに、オートシップの最低ボリュームは40IP、6000円程度のオートシップで参加できるMLMですから、ネットで広めるには手ごろな金額でスポンサーがしやすいというのも利点です。

更に、会社から細かいチェックが入りませんから、会社の規約と薬事法、特商法などの法律を犯さなければその範囲内で自由にビジネス活動ができるのもライフプラスのメリットです。リードメール広告、メルマガ、掲示板、ブログ、ホームページ、SNS(Facebook、ツイッター、インスタグラムなど)、自分の得意なジャンルを生かして見込み客を集めることができます。

中には、問題のあるやり方を思いつく人もいるでしょう。例えばアフィリ塾と称して集まったネット初心者に交換条件としてダウンになってもらう、など。また、インターネットで会社の名前や製品名を出して宣伝することもできますから、ネットショップのような売り方をしても問題はありません。

もちろん、これは自分でネットショップ・ブランドを立ち上げるようなものなので、相当にスキルも努力も必要です。しかし、その努力は無駄には終わりません。この方法で成功している人は、比較的短期間でダイアモンドタイトルを取っています。なぜなら純粋な愛用者は、ライフプラスがMLMで報酬を得られることも知らない人たちですから、自分が誰のダウンになるかなどに興味がないため、都合よく組織構築ができます。

ちなみに私的なネットショップサイトや製品紹介ブログで稼げるMLMなど、日本にはほかにまずありません。要するに、ライフプラスは日本法人がないため何でもできる、希少なMLMといえます。

しかし、ライフプラスにも欠点はあります。

自由すぎるため、目標がさだまらない

いろんな提案はあるけど、どの集客法に決めていいのかわからない状態になりがちです。

本当は何が最適なのかと言えば、興味のある人が検索でサイトに訪問する流れを作るのが最も成功率が高いです。ホームページを作れるならそれが一番だし、もしそこまでのスキルがなくてもワードプレスやHIKE(旧QHM)などを利用すれば、HTMLが書けないような素人でもかなり見栄えのいいサイトが作れます。そして作ったサイトでMLMに関心のある人の注意を惹き、見込み客を集めメルマガ(あるいはLINE@)で情報を送り関心を高めて引き寄せるのが最も効果的です。

ライフプラスも結局のところ、その方法で取り組むのが効果的であることはわかってはいるのです。しかし、問題は集客ができる状態まで作り上げるまで辛抱できないことです。初めはやる気があるメンバーたちでも、ちょっと書いてうまくいかないと、「苦手だ、時間がない」「所詮、才能がない」、などと言い訳をして止めてしまうのです。

この孤独な戦いに勝利するかどうかは、本人の頑張り次第です。指導する側にとっても、ブログで結果を出すまで指導するのは簡単なことではありません。だから、どのネットMLⅯも、SNSを中心に指導するようになってしまうのです。

Facebookのコピペ作戦などは、その最たるものと言えるでしょう。素人に難しいことをさせないで結果を出させるためには、唯一無二のやり方だと思います。最近は、ライフプラスの人たちも、この方法に倣ってSNSで活動していますが、まだ始まって一年足らずですから、実を結ぶのはもう少し先かもしれません。

個人的な意見を言わせてもらえば、ネットMLM全体がSNS集客に固執している今、少々回り道に見えてもサイトをしっかり作って、SEOに勝負をかけることは最も賢明な方法だと思います。

 

ワールドベンチャーズの場合

ワールドベンチャーズのネットMLMと言えば、村井祥亮氏のADSと蝶乃舞さんのIMMシステムが有名ですね。

トップアフィリエイターにとって、ネットMLMは超簡単なビジネス。ネットMLMでダウンを作ることは、アフィリエイトで成功する努力と比べれば、1/10で十分です。

MLMをネットで成功させたいと思うMLM失敗者たちは、「口コミなし、人脈なし、セミナーなし」という三つのキーワードには、どうしても抗えないのです。実際、ネットMLMの魅力とは、その三つに尽きるわけで、しかもこれは事実で、彼らの広告に嘘偽りはありません。

ライフプラスの場合と違うのは、彼らには、元々の強力な信奉者がたくさんいたことと、アフィリ塾の講師としても実績があり信頼が厚いこと、またプロダクトローンチという手法を取り入れたことです。この方面の集客法はどんどん進化しているでしょう。

その結果、プロダクトローンチがネットMLMの集客に有効であることは、十分に彼らが証明してくれました。ネットビジネスをやっている人なら、どうしても使いたくなる手法と言えるでしょう。

ところで私は、ADSに参加したことがあります。ADSの分業型MLMは、大変よくできたシステムだと思います。半年活動してみて辞めたのは、ADSが悪いと思ったのではなく、ワールドベンチャーズの商材とプランに魅力を感じられなかったからです。おそらくIMMシステムも素晴らしい(経験はありませんが)システムだと思います。

しかし、MLMをネットビジネス化すると、いろんな弊害や不評が生まれます。それは、なぜかというと、ネットMLMのターゲットは、ほとんどがネット初心者だからです。もっと言えば、アフィリエイトで稼げるのにMLMに興味を抱くアフィリエイターなどいないから。

トップアフィリエイターがネット初心者に対して、インターネットなら簡単にダウンができると勧誘すれば簡単にダウンが増えます。しかし、新しい人が同じことができる(トップアフィリエイターのレベル)まで教育することはまず不可能です。もし、自分も相手もあきらめないで頑張ることができたとしても、成長には何年もかかります。その期間、何の見返りもなく教え続けるアフィリエイターなどいるわけがないし、教わるほうも忍耐しきれないでしょう。

ワールドベンチャーズから学べる教訓は、ふたつ

ネット初心者のままで稼げるほどネットMLMは甘くない

商材とプランがしっかりしていないと、ネットMLMはマネーゲーム化する

その他のネットMLMの場合

ハーバライフ、ライフプラスのほかにも、ネットMLMとして知られているのは、ネリュームでしょうか。フェイスブックなどで、以前よく見かけました。ネリュームの化粧品を使ってみたのですが、とても魅力的です。でも参加はしませんでした。参加しなかった理由は、誘われた当時、集客のシステムがまだなかったのと、製品の種類が少ないこと、それに具体的な集客法をメンバーに教えてないようだったからです。かなり長電話をして話を聞きましたが、自分がネットで成功できる確信が得られませんでした。

(実際、ネリュームの活動は、その後どのように発展していったのかわかりません。)

このことから考えられる教訓は、ネットMLMとして成立させるのに何が必要なのかかわかります。

会社がネットでの活動を許可するだけでは不十分

成功した自分の姿を思い浮かべられる説得力が必要

ネットMLMは今後どうなるのか

ネットMLMに対して、ネットワークビジネス協会が今も反対の立場をとっているところを見ると、今後も、MLMがネット解禁する可能性は低いかもしれません。しかし、がっかりする必要はありません。たとえ会社がネット集客を禁止しているとしても、ネットを使って人脈を広げて、一対一で勧誘することは禁止していないところが多いからです。

つまりほとんどのMLMは、やり方次第ではネットを使ってもOKなのです。しかし、あくまでも自己責任、それが規約に違反していなくても、あなたの活動を見て会社や仲間がどう反応するかは、前もって結果を知ることはできません。

活動が禁止にならないように注意すべき点は、会社名や製品名やロゴなど、会社がどこか特定できるものをネットに載せないということ、そして慎重に法律を守り、嘘やだましも行わず、主催会社にクレームが入らないようなやり方をする必要があります。

いきなりローンチをまねることはできないでしょうが、千里の道も一歩からといいます。

ブログも、ツイッターもFacebookもインスタグラムも無料で始められるものです。アフィリエイトの基礎から勉強をして、こつこつと知識を蓄えスキルを磨くことから始めていくことで、あなたの個性を生かしたネットMLMのシステムを作ることも可能です。

誰かがお膳立てしてくれたものに乗っかるだけで満足するのでなく、一人ひとりが自分でシステムを作るんだという気持ちで取り組むようになるのが理想です。

そうすれば、ネットMLMが業界の常識になり、誰もMLMで友達をなくしたリ嫌われたりすることなく組織構築ができるようになり、徐々に業界のイメージも変わっていくことでしょう。